土壁イメージ画像

大匠樋口建築のこだわり

夢を叶えたいと思う施主さんがいて、信頼し合える職人たちがいて、あとは大好きな木材と土を使って家を建てることができること。それがベストだと思っています。
その上で、より良い家を建てる大工でありたい。そうなると建築の工法だとか、木材の良し悪しだとか、土の寝かせ具合だとか、いろいろなことへのこだわりが出てきます。

現代では、家を建てるのもコンピュータ化、システム化が進み、より機械化が進んでします。それで良い家が簡単に建つのであれば、その方がいいに決まっています。
しかし、大匠樋口建築が考える「良い家」はそれだけでは建ちません。職人の匠な技や材料へのこだわりがあってこそ「良い家」が建つと考えています。自動化が進む時代にあって尚、職人たちの「手で造る家」を止めない理由はそこにあります。

昔ながらの伝統構法に固執するつもりは決してありません。ただ、この日本で良い家を造ろうとするとき、先人たちが磨いてきた日本の風土や文化に合う技を使うのが一番の近道であり、道理に適っている建て方だと思います。

大匠樋口建築は、「だから伝統構法を用いる」。とてもシンプルな考え方です。

◆伝統構法

・現代の住まいに伝統構法をマッチさせる

伝統構法とは、例えば奈良・法隆寺のような寺院建築に代表される工法です。
千年もの時を経てもシッカリとその姿を保つために、錆びて朽ちてしまう釘などの金属を使わず、木を組み上げて建てます。この伝統構法は世界に誇る日本の大工千年の歴史と伝統が生み出した技だと言えるでしょう。
一般住宅では、壁に筋交いを入れたり、柱や梁を金属ボルトで固定したりすることで強度を高める現代の木造住宅と違い、土壁や木組みの柔軟性を生かした建築方烹柱を基礎の石の上に置く「石場建て」が特色で、揺れながら地震の力を吸収する柔構造に工夫が凝らされています。

しかし、大匠樋口建築が考えるべきは歴史的建築ではなく、建物を千年持たせることよりも、そこに住む人が心地よく健康的で、安らぎを得られる家であるかどうかが大切だと考えます。大匠樋口建築は、すべての木材を手で刻み、組み上げる伝統構法を用いますが、場所によっては金具やボルトを併用する場合もあります。昔ながらの伝統構法に固執することなく、伝統構法の優れたところを継承しながら現代にマッチした建築、住む人に安心を与える住まいを提供したいと思っております。

・地震との向き合い方

私たちが住んでいる日本では、地震災害から逃れることができません。然すれば、家を考える時まず気にするのが「耐震性」です。そして耐震というテーマで伝統構法を考えるとき、伝統構法の家は確かに揺れるのです。けれど倒壊はしない、つまり地震の揺れに対し「粘り強い家」だと言うことです。近年でも地震災害がありました。それでも歴史的建造物がが倒壊したと聞いたことがあまりないと思いませんか?それは、伝統構法の建築物だからだと言えるでしょう。

家は揺れる時、柱と梁はこじ合いながら、土壁は徐々に破壊されながら、エネルギーを吸収し全体で揺れながら家を倒壊から守ります。構造的には「揺れるものか!」と柱と梁の接合部をガッチリと固めた剛構造に対し、伝統構法などの柔構造ではギシギシと揺れながらも柱や梁が抜け落ちることなく、エネルギーを逃がして耐える構造です。また、揺れて歪んだ家を、建て替えることなく元に戻すことが出来るのも伝統構法の大きな特徴です。
これらはまさに、日本の大工が千年の歴史の上で築いてきた伝統的な技と言えるでしょう。


◆手刻み

手刻みで家を建てるということ。
機械で加工(プレカット)した木材を使用するのではなく、木材1本1本を大工が墨付けをし、鉋(カンナ)で削り、鑿(ノミ)などを使い木の継手や仕口を彫っていきます。
継手や仕口は、柱と桁を組み合わせる接合部分がとても重要となります。
木の素性を読取り適材適所に配置を行います。木と木を組合わせるとき、どこでどう継ぐのか、どんな仕口にすればいいのか。それらを考え墨を打ちます。

作業風景1
作業風景2
手刻み道具

◆竹小舞

伝統構法の一つとして土壁があります。本格的な土壁の家を考えるとき、下地はやはり竹小舞になります。
竹小舞とは、割った竹を縦横に組み、シュロ縄で編んだ壁下地を言います。
竹には「切り旬」というものがあり、竹が栄養分を吸い上げない限られた時期に切ることで、いい材料が得られると言われています。竹自体の厚みにしても、職人が地元の山から時期を見て切り出したものは、シッカリと肉厚でいいものが揃います。
そんなふうにこだわっても、建築の資材としては格別高額なものではありません。いい土壁をつくるために、これもこだわりのひとつです。


◆土壁

土壁ってどういったイメージがありますか?
土壁は高価なものと考えられているようですが、決して高価なもの、特別なものと思わないでください。
土壁の材料は土と藁(わら)。土はどこにでもありますし、藁だって特に珍しくもない。ただ、それを壁にするには職人の技術や手間が掛かりますから、その分の費用は必要ですが、他の工法でも壁は必要ですので、材料費や人件費も掛かります。土壁だからと言って他の建築方法と比べて何ら高価だなんてことはありません。だって昔の家はみな土壁で建てていた訳ですからね。

●荒壁

土壁の工程は「竹小舞」→「 荒壁」→「大直し」→「中塗り」→「仕上げ」と進み完成です。
とても手間のかかる工程ですが、その手間こそが良い土壁を造るための手段です。竹小舞下地の両面に藁を加えた粘土質の土を押し込むように塗り、荒壁を仕上げます。竹小舞を芯にして、表と裏の土が一体となる頑丈な下地を目指します。
良い荒壁の条件はシッカリ乾燥していること。乾燥の収縮によってできた周囲の隙間と深いひび割れは、無骨で頼りになる荒壁の印です。

●土壁のメリットとデメリット

~メリット~

やはり何といっても最大のメリットは調湿効果だと思います。一年を通して、適度に一定の湿度を保ってくれる。夏は湿気を吸い込み、冬は湿気を放出します。従って夏は屋内の空気がサラッとして涼しく感じ、冬はしっとりして暖かく感じます。また、結露もほとんど無いようです。これまで施工させていただいたお宅の方は皆さんそうお話しされます。
また、壁には屋内と屋外の空気をゆっくり入れ換える機能もあります。そう、土壁が息をするように汚れた空気を吐き出し、新鮮な空気を取り込むが如く感じられるのはどれだけ新しい建材が登場しても土壁を上回るものはありません。

~デメリット~

やはり最大のデメリットは、工程が多い分、工期が長くなることでしょうか。土壁の工程は先で説明したように各工程で土の乾燥に時間が必要です。特に荒壁ではしっかりと丈夫な壁の基礎をつくる意味でも、乾燥に十分な時間を取ることは必須なことなので、省くことの出来ないとても重要なことの一つとなります。

大匠樋口建築ロゴ

大匠樋口建築は三重県鈴鹿市を中心に素材と在来工法にこだわり、手刻みの健康住宅・エコ住宅・省エネ住宅など一般住宅の新築・リフォーム・増改築を行っています。
国産の木と手刻みで作る伝統工法で建てる木と土の家。日本の伝統と文化が育ててきた日本の風土に合った住まいをご提供いたします。

〒510-0207 三重県鈴鹿市稲生塩屋2丁目13-18
TEL:090-2680-6778 / FAX:059-386-7394

■営業時間    8:00~18:00
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■事業内容    木造在来工法新築工事、 鉄骨造工事増・改築・修繕などリフォーム工事 外構工事(ウッドデッキ・エクステリア植栽・造園など) 全て自社設計・施工
■施工可能範囲    三重県鈴鹿市、亀山市、四日市市の一部地域