最近はハウスメーカーさんのように工場で作って、現場で組み立てるなどの家の建て方が主流になりつつありますが、日本本来の工法で家を建てられる方も数多く見えます。
ここでは、そんな在来工法で家が建つまでの風景を画像を通してご覧いただけます。
地鎮祭(じちんさい、とこしずめのまつり)とは、土木工事や建築などで工事を始める前に行う、その土地の守護神(鎮守神)を祀り、土地を利用させてもらうことの許しを得る。これには神式と仏式がある。一般には神を祀って工事の無事を祈る儀式と認識されており、安全祈願祭と呼ばれることもある。鎮地祭、土祭り、地祭り、地祝いとも言う。費用は施工業者(奉献酒や玉串料は施主を含めた関係者)が負担する。
一般的には、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場となし、斎主たる神職のもと、建設業者・設計者・施主らの参列の上で執り行う。場合によっては、赤白の横断幕を張ったテントの中で行われる事もある。祭場の中には木の台(案という)を備え、その中央に神籬(ひもろぎ、大榊に御幣・木綿を付けた物で、これに神を呼ぶ)を立てて祭壇(南向きまたは東向き)となし、米・酒・魚・野菜・塩・水等の供え物を供える。また、関西などの特定の地方によっては伊勢神宮近隣の浜から砂または塩を取り寄せ、四隅に置く場合もある。祭壇の左右に、青・黄・赤・白・黒の五色絹の幟に榊をつけた「真榊」を立てる場合もある。この五色絹は五行説における天地万物を組成している5つの要素、つまり木・火・土・金・水を表している。
『ウィキペディア(Wikipedia)より』
日本古来の在来工法では梁や桁、柱などそれぞれの材の接合部に「継ぎ手」や「仕口」という凹凸加工をほどこし、それを立体パズルのように組み上げ、家の骨組みを作っていきます。
現代の主流であるプレカット工法は、機械による工場生産の為、建前までの工期が短縮でき、正確な加工が出来き、構造体加工までのコストが安くなります。ただし、木材のくせを読むことや配置については配慮なされないため、継ぎ手や仕口は単純なものとなり、複雑な加工は難しいとされています。
一方、昔ながらの伝統技術を受け継いだ大工による手刻みは、用途によって木材を選別したり、捩れや曲がり、歪みを調整する技術により、一本一本の材料に墨を付け、ノコギリや鑿(のみ)を使って手作業で加工を行うため職人の技術により品質が異なります。
言い換えれば、職人技の腕の見せ所でもあります。
墨出しに沿って、床下となる重要な基礎部分鉄筋を組み立てていきます。(木造住宅でも基礎部分は鉄筋コンクリートです)。
それから型枠を設置していき、底盤部分にコンクリートを打設していきます。
鉄筋コンクリートにすることのより、家の重さを受け止るとともに、地面からの湿気やシロアリの侵入を防止する重要な役目を果たします。
工事後、空気や水分をしっかり抜き、固めるために1週間前後置いたあと、型枠を取り外し基礎部分は完成します。
土台引きとは、基礎コンクリートの上に土台となる木材の設置や大引を設置していく作業です。基礎コンクリートも大切な工程ですが、この土台引きやこのあとの構造部分は住宅の骨組みとなる大変重要な工程です。見栄えの華やかな建材とは裏腹に、住まいの基礎となる見えない部分です。建売にしても注文住宅にしても、住宅本来の一番大切な箇所です。家って、見えない箇所に、作り手のこだわりがあったり、反対に手抜きにされてしまうことがあります。これから家を建てようとお考えの方は、見えない部分にこだわってみては如何ですか?きっと後悔しない家づくりができますよ。
次に、いよいよ柱、梁、母屋(もや)などの構造材を組み立てます。最初に土台の上に柱を立てていきます。1階、2階の順に、胴差し・梁を柱と柱の間に渡し、つないでいきます。
窓が入る箇所には、枠組みを構築し、垂木や母屋など屋根部分の骨組みを構築し終わったら、建て方は完了です。
屋根の一番上の棟木取付けが、建て方の終わりの方の順番になることから、建て方が終わることを上棟と呼び、上棟が終わると「上棟式(じょうとうしき)」を行います。
床組工事とは、床板(合板)、大引き、床束、根太、根がらみ、など床面を支える種々の部材のことで、主に根太と火打ち土台もしくは剛床を指します。床組工事が終わると、床材を張っていきます。
躯体工事とは、木造建築の場合、躯体となるのは柱、壁、梁、床、天井といった建物の骨組みを作るなど工事を言います。例えば、柱と柱の間に斜めに筋交いを入れたり、断熱材を設置したり、屋根の防水シートを張り、瓦を葺いていきます。大匠樋口建築では、土壁を利用していますので、この時に壁面は竹を組み上げ、その上から土を塗っていきます。
外装で覆われる前の外側から見えない部分の工事ですので、家を長持ちさせるための大切な工事です。大匠樋口建築は、何十年も安心して快適に暮らしていただくために、一切手を抜くことなく拘り抜いて工事を致しております。
次に外壁を施工します。外壁工事の一連のプロセスでは、電気配線やサッシまわりの施工も同時進行します。
土壁の場合も、外壁をサイディングやタイル、漆喰などさまざまな外壁材を使うことができます。お好みや用途、外観の雰囲気に合わせてお選びください。
内装工事にかかります。フローリングなどの床張りや壁に壁紙を張ったり、漆喰を塗ったりする作業が主です(畳はもう少し後の段階で敷きます)。各種配管工事なども、このステップで同時進行的に行います。
軒天など塗装がされていない箇所の塗装工事を行います。この工事が終了すると足場が要らなくなりますので、足場を外します。
造り付けの棚や家具などの造作を行い、室内に据えつけます。トイレやシステムバス、システムキッチンなどの水回りや照明などインテリア関係の設備も取り付けていきます。
ひと通りの工事が完了し、家が出来上がったら、各所に問題がないか、施工者、施主さま、第三者機関の目でチェックします。問題がなければ、晴れて引き渡しとなります。
大匠樋口建築は三重県鈴鹿市を中心に素材と在来工法にこだわり、手刻みの健康住宅・エコ住宅・省エネ住宅など一般住宅の新築・リフォーム・増改築を行っています。
国産の木と手刻みで作る伝統工法で建てる木と土の家。日本の伝統と文化が育ててきた日本の風土に合った住まいをご提供いたします。
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TEL:090-2680-6778
■営業時間 8:00~18:00
■定休日 毎週日曜日、GW、お盆、年末年始
■事業内容 木造在来工法新築工事、 鉄骨造工事増・改築・修繕などリフォーム工事 外構工事(ウッドデッキ・エクステリア植栽・造園など) 全て自社設計・施工
■施工可能範囲 三重県内全域